イベント

2020年3月7日(土) 〜 2021年3月31日(水)

2020「ほしぞら質問箱」お答え!

1・2月の投映をご覧のみなさまから、たくさんのご質問をいただきました。ありがとうございました!

4月投映予定番組「ほしぞら質問箱Vol.12」と星空だより紙面上でお答えしきれない質問に、このコーナーで「できるだけ?!」お答えしていきます。

お心当たりの方は自分の質問がないか探してみてください!

image2

 

しつもん・おこたえ

※なるべくたくさんの質問にこたえられるようがんばりますが、すべての質問におこたえすることはできませんのであらかじめご了承ください。

※更新日ごとにブロック分けしてあります。一度に全部お答えできず申し訳ありません。

※下に行くほど新しく掲載された質問です。掲載期間中は古い質問も削除はしませんのでご安心ください。

※担当者の時間の許す限りお答えしていきます。自分の質問がまだだなあという方、気長にお待ちいただければ幸いです。

【令和2年3月7日更新分】

Q.昔、空を見ていると、いくつもの星、それも小さな星が何個も流れるのを見ました。友人にその話をすると目の錯覚だと笑われたのですが、実際そういうことはあるのでしょうか?「○○流星群」みたいな報道は特にありませんでした(年齢不詳 女性)

A.「○○流星群」と報道されない流星群はいくつもあります。また、流星群とは別に、偶然にたくさんの流れ星が見られる場合もあります。流れ星の正体は宇宙を漂う数ミリにも満たないチリや砂粒のようなもので、これが地球に飛び込んで来るときに光って見えます。人工衛星などの細かな部品や、国際宇宙ステーションから投げ捨てたウンコの容器が地球に落ちてきても流れ星として観察されます。あなたが間違いなく見たのならそれはきっと目の錯覚ではありません。自信を持ってください。ひょっとしたら、ウンコの容器だったかもしれませんが。

Q.宇宙の大きさはどのくらいですか?(12さい 女の子)

A.2月番組で取り上げられていましたが、地球から観測可能な範囲では、930億光年くらいと考えられているようです。地球からはもうそれ以上遠くが見えないだけで、実際はもっと広がっているのでしょう。

Q.おくじょうの とがっている ところは なんですか?(4さい 男の子)

A.こういう質問が来るとは思ってもみませんでしたが、防災無線のスピーカーが設置されています。夕方お家へ帰りましょうと放送するアレです。屋根が薄いので投映中やプラネタリウムコンサート中、ドーム内に鳴り響き、職員を悩ませています。

Q.宇宙はいつだれがつくったんですか?また、星や月はなんであるんですか?(11さい 女の子)

A.いつ、は、今から約138億年前と考えられています。だれがというのは、だれでもない、というのが答えでしょうか。実際のところ、だれかやなにかの意志が働いて作られたのだとしても、私たちはその何者かを捉えて認識することができていません。少なくとも私たちの知るだれでもない、と言えるでしょう。宇宙の始まりの頃はまだ水素やヘリウムなどの軽い物質しかなく、それらのガスが次第に集まって、ファーストスターと呼ばれる巨大な星ができたといいます。ファーストスターの中で重たい物質が作られ、ファーストスターが一生の終わりを迎え爆発すると、重たい物質は宇宙へとばらまかれていきました。こうして重たい物質を材料に、今ある星々ができあがっていったと考えられています。今から約46億年前、太陽が生まれたとき、余った材料から地球ができました。できたての頃の地球に火星と同じくらいのサイズの天体がぶつかり、そぎ落とされた部分が集まって月ができたそうです。

Q.やぎざは どこにありますか?(6さい 女の子)

A.9月半ばなら夜9時ごろ、10月半ばなら夜7時ごろ、ま南のそう高くないあたりに見えます。しかしあまり明るい星がなく、町の中で見つけるのは難しそうです。いて座とみずがめ座にはさまれていますが、この二つもやはり目立たないので目印にできません。わし座の1等星アルタイルと、みなみのうお座の1等星フォーマルハウトを結んだまんなかあたりにあります。きっと秋にプラネタリウムを見に来たらお話ししていると思いますよ。

Q.星座はいつできましたか?(9さい 女の子)

  星座はだれが決めたの?(10さい 男の子)

A.現在使われている星座のルーツは今から5,000年くらい前、現在のイラクあたりに住んでいた人々が作ったものではと言われています。季節などを知る目安として、星を覚えやすいように考えたのではないでしょうか。その後、星座が大量に作られ、同じ場所にいくつか星座が重なったりと混乱が起きたので、1922年に国際天文学連合によって現在使われている88星座にまとめられました。

Q.星に ねんれいは ありますか?(10さい 女の子)

A.あります。例えば太陽は今約46億歳で、地球もだいたい同じくらいです。太陽の寿命はあと50億年もあるので安心です。昨年末、急に暗くなり話題になったオリオン座の1等星ベテルギウスは約800万歳で、46億歳に比べればまだまだ若造のように思えますが、実はもういつ爆発してもおかしくないおじいちゃん星です。星の一生はその星の重さによって変わってきます。太陽はじっくり燃料を使う長生き派ですが、太陽の20倍も重たいベテルギウスは燃料の使い方が粗く、早々と使い切ってしまいます。

【令和2年3月12日更新分】

Q.日本でないところで(南半球)星をみたらどういうふうにみえますか(42さい 女性)

A.日本からは見られない、南十字星(みなみじゅうじ座)や大マゼラン雲・小マゼラン雲といった、南半球の星空特有の星や星座、天体を見ることができます。日本では、足元にある地球がジャマをし、地球のカゲになっている南半球側の星空が見えないのです。逆に南半球では日本で見えている星で見えないものも出てきます。例えば北極星は赤道を越えるともう見られません。また、北極星のある天の北極が足元側に、天の南極が頭の方に来ることになるので、日本で見慣れた星座たちはさかさまに見えます。

Q.ほしが ばくはつしたら どうなるの?(6さい 女の子)

A.超新星爆発(星の一生の終わりの爆発)を起こすのは、太陽の8倍くらいの重さ(質量)の星からといわれています。爆発のあとには中性子星という小さくて重たい天体が残ります。太陽の30倍以上の重さがあると、爆発のあとブラックホールができます。いずれにせよ、爆発によりたくさんのガスがまき散らされ、このガスは新しい星の材料になります。

Q.ブラックホールには上も下もないのですか?(5さい 男の子)

A.地球上(地上)で考えると、重力に引かれる地面の方が下、反対側の空の方が上…という意味での上下でいいのでしょうか?そうであれば、強い重力に引かれるブラックホールの中心側が下、反対側の宇宙のある方が上なのでしょう。人がそこに立てば無事ではすまないでしょうから、上下を気にする余裕はなさそうですが…。また、地球という星の上下で考えると、北極側が上という感じがするかもしれません。地図なども北が上に描かれますが、これは北半球に住む人の感覚です。南半球に住む人にとっては上は南極側で、オーストラリアなどでは南北さかさまの地図が売られていたりします。宇宙では上も下もないので、そういう意味ではブラックホールに上下はありません。

Q.ブラックホールは何こ あるんです?(9さい 男の子)

A.太陽の30倍以上の重さの星が爆発したあとにはブラックホールができますが、それ以外では私たちの銀河系(天の川銀河)の中心には超巨大ブラックホールがあると考えられています。どうやらたいていの銀河は中心に超巨大ブラックホールを持っているようです。私たちが知りうる限り、銀河の数は1,000億個とも、もっと多いとも言われていますから、少なくとも1,000億個以上のブラックホールがあることになります。もちろん実際はもっともっと多いでしょう。

Q.なぜ こう星と わく星と えい星があるのですか(8さい 女の子)

  太陽ってどうやって生まれたの?(5さい 男の子)

A.自ら光り輝く星を恒星と言います。太陽も恒星です。恒星は星間物質と呼ばれる宇宙をただようガスが集まり生まれてきます。ガスがぐるぐると渦を巻き、やがて中心に赤ちゃん恒星が生まれますが、その周りにはガスやチリが相変わらずぐるぐる回っています。この余った材料であるガスが集まったり、チリがぶつかり合いだんだん大きく成長したりして、惑星ができます。それでも余った材料が惑星の周りで一緒に成長したり、あとから重力でとらえられたりして衛星になります。もっと言うと、それでもまだ余ってる材料が小惑星になったりします。

Q.どうして星は昼に見えないんですか。またどうして星座には見えるきせつがあるんですか。(不明)

A.星は、実は昼間もずっと見えているのですが、太陽が眩しく空が明るすぎ目立たないのです。小さな暗めの懐中電灯を真っ暗な部屋で点けると明るく見えますが、電気を点け部屋が明るくなると目立たないのと同じです。金星のような明るい星なら昼間でも見えることがあります。星座に見える季節があるのは地球が太陽の周りを回っている(公転している)からです。下の図を見ると、季節ごとに地球の夜の側が向いている方向(星空)が違うことがわかります。

2002かいけつ

 

2020「ほしぞら質問箱」お答え!

備考

すべての質問にお答えすることはできませんので予めご了承ください。

団体予約観覧/各種手帳をお持ちの方

close